「使えなくなった鞄を、ずっとしまったままにしていて…」
そんなお声を、私たちはこれまで何度も耳にしてきました。
それは、たとえ古くなっても、壊れてしまっても、手離すことのできない思い出の品。
かけがえのない時間が詰まった、唯一無二の宝物です。
カバンコンシェルジュ キヌガワでは、決まりきった修理ではなく、一人ひとりに寄り添った丁寧なカウンセリングを通して、オーダーメイドでの修理・リメイクをご提案しています。
あのときのときめきをそのまま、ふたたび使いたくなる鞄(かたち)へ。
大切な記憶とともに、次の世代へ。
私たちは、カバンのまち豊岡で受け継がれてきた技術と経験を礎に、誇りを持って仕事に取り組み、「鞄(かたち)へ遺す」文化の創出を目指します。
「型が古い」「ブランドでは対応できないと言われた」「高価だけれど使えずに眠っている」──そんなお悩みを、全国の百貨店様をはじめ多くのお客様から伺ってまいりました。 特に、エルメスやシャネルといったラグジュアリーブランド品や、クロコダイル・オーストリッチといった希少な素材は、取り扱いに専門的な知識と技術を要するため、修理を断られるケースも少なくありません。カバンコンシェルジュ キヌガワでは、長年にわたり磨いてきた経験と技術で、難しいご依頼にも丁寧に対応。仕上がりにご満足いただいたお客様から、たくさんの喜びの声を頂戴しています。
お客様からお預かりするお品には、それぞれに異なる背景やストーリーがあります。製造からの年数、素材、縫製、使われてきた環境まで──ひとつとして同じものはありません。だからこそ私たちは、丁寧な検品で状態を見極め、お客様ひとりひとりの要望を細やかに伺い、最適な方法をご提案。想い出はそのまま、今の暮らしに寄り添うオーダーメイドの修復・リメイクを提供いたします。“あなただけの仕上がり”をお届けすることで、大切な記憶がふたたび日常のなかで息づく、その喜びを一緒に育んでいけたらと願っています。
日本の百貨店は、“上質で豊かな暮らし”を提案する場として、世界でもトップレベルの品格を誇ります。 私たちキヌガワは、こうした全国の各百貨店様にて平均年2回のペースで「カバン修理・リメイク相談会」を開催しています。外商部門や売場スタッフの方々を通じてお寄せいただく、お客様からの繊細かつ高度なご要望にお応えする中で、「キヌガワ品質」の根幹である“技術力”と“人間力”を磨き続ける機会をいただいております。信頼という土台の上に成り立つ舞台で、これからもお客様とのかけがえのない出会いを大切に積み重ねてまいります。
日本有数の鞄の産地、兵庫県豊岡市──そのルーツは奈良時代の杞柳細工にさかのぼり、千年を超える伝統が今もこの地に息づいています。この“鞄のまち”を象徴するカバンストリートの一角に「カバンコンシェルジュ キヌガワ」があります。大正2年(1913年)の創業以来、キヌガワは代々受け継がれてきた職人の技と、お客様の想いに誠実に向き合う姿勢を大切にしながら、数多くのかけがえのないお品をお預かりしてきました。先人たちが築いてきた豊岡の鞄づくりに敬意を払いながら、その継承と深化を通じて、新たな歴史をつくる一端を担うべく、これからも誠実に歩みを重ねてまいります。